ユーミンは64歳、現役で曲作りをしている。
わしと同じ年齢で頑張っているな。
「小説幻冬」の『おぼっちゃまくん』がかなり評判がいい。
みんな、笑える、面白いと言ってくれている。
ギャグ漫画は4年が寿命で、過去のギャグ漫画家は神経を
やられてボロボロになって消えていった。
ギャグ漫画の壮絶さは一般人には理解できないものだ。
一本をギャグで充たすのに、地獄のような苦しみを味わい、
それでいてページ数が少ないから、原稿料が少ない。
単行本になるのが遅いから、印税も少ない。
ストーリー漫画ならページが多いから原稿料が多い。
すぐ本数が溜まるから、早く単行本になって、印税も
大きい。
ギャグ漫画は何も得することがないのだ。
だから今ではほとんどギャグ漫画家という者がいない。
わしのように64歳でもう一度、ギャグ漫画に挑もうと
いう馬鹿なんかいるわけがない。
一コマ一コマ、ギャグの連続で、しかも一話完結で
描いていくのは、体力・気力を奪う。
それでもわしは『おぼっちゃまくん』を描くと決意した。
絶対に人を笑わせる。
これはお笑い芸人に対する挑戦でもある。
ネタを作らずに、シロウトをからかって笑わせたり、
クソ面白くもない政治評論で恥をかいたり、そういう
ただれた連中に喝を入れてやる!
自分に一番厳しくすること!
自分をとことん追い込んで、笑いを追求すること!
それが出来るのは、小林よしのりしかいない。
ここまで豪語するのは、『おぼっちゃまくん』の2話目
を描いていて、自分の才能に心が震えているからだ。
まあ、見てるがいい。